剣岳
(1984年8月2日)
報告書より転載:
CフェースパーティのI,F氏とAフェースの取り付きで合流して一緒に長次郎谷を下った。途中F氏が長次郎谷の八峰ⅠⅡ峰間ルンゼ取りつきより少し上のところで転倒,左肩を脱臼し,三田平の剣沢診療所へ行くことになった。長次郎谷出会いで八ツ峰下半パーティのKaを加え,Ko,Sh氏3人でF氏をサポートして三田平まで行くことになった。剣沢の平蔵谷出合の上あたりで一時雷雨となりツェルトを被って避難したりしたが,肩と腰の激痛に耐えてF氏が歩き続けたので,明るいうちに三田平に着くことができた。室堂から専門医に来てもらい治療を受けたが,治療を受けるのが夜の9時を過ぎることになったので,その日は4人とも剣沢小屋で食事をとり泊まることにする。
診療所での行動:F氏の症状 左肩の脱臼
診療所に17:30に着く。すぐ診察室に行くが現場の医者はいない。18:00に医者が帰り痛み止めの注射をする。そして,その日の内に室堂まで行き,救急車で病院に行く手配をする(注:現場の医者が外科でないため)。19:30に室堂に行く予定だった。
F氏,夕飯をとろうとするが痛みのためそれすらできない。このため,雷鳥沢から専門医が来ることになる。ところで,20:00ごろ三角巾をゆるめることによってだいぶ楽になり食事がとれる。
20:50に専門医が三田平に到着。すぐに治療にかかり,肩を入れる。21:20に終了,21:40に剣沢小屋に入りすぐ寝る。
翌朝,4名は2手に分かれて出発。Ko, Kaは直接真砂沢に向かい,Sh氏はF氏を室堂に送ってから真砂沢に引き返す。
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